「衣張山にて」
2018年8月号掲載 水彩31×41
梅雨が明けたと思われる日、衣張山に行った。ハイランドから山道を12分ほどで山頂に至る。風が強すぎてイーゼルも立てられない。湿った風は靄となり、海も街並みも霞んでいる。
それではと、浄明寺側へ下りてみる。下ること10分ほど、オオルリの声が降ってきた。この辺りでは珍しい鳥だ。
もう一度山頂に戻り、スケッチを続ける。先ほどは警戒のさえずりをしていたウグイスが、もう慣れたのだろうか「ホ~ホケキョケ」と、すぐ近くで鳴いていた。