「モノレール」

2019年10月号掲載 水彩31×41

 

 湘南モノレールは大船から湘南江の島まで、7キロほどを走る。懸垂式で、軌道式より空中を飛んでいる感じがする。

 その下をバスが走っている。片瀬へ抜ける古い道だ。昔はガタガタ道で乗客が跳ね上げられていた。その頃はモノレールなど夢の乗り物に思えた。横浜ドリームランド線が開通した時には、手が届くところに未来がやってきたような気がしたものだ。

 湘南モノレールは半世紀を走りぬいてきた。それはすでに、私たちの日常となった。