鎌倉朝日連載「スケッチ日和」

  川鵜」 水彩 24×33cm

川鵜」  黒川 明

       2026年6月号掲載

  

大船駅西口を出ると目の前が柏尾川だ。

河畔から観察していると、クイナが草むらからひょっこり出てきた。カルガモやバンが泳ぎまわっている。下流にしばらく行くとカワウが小さな岩に乗っている。カラスと鵜はどうも絵に描く気がしない。武蔵の絵にカラスがあるのだが、鵜なんてと双眼鏡で見ると、これがなんとも美しい。驚いた。青みを帯びた黒の中に、金色にも見える繊細な模様が光った。

それは飛び立った後も網膜に張り付いていた