「江ノ電」 水彩画 46×61cm

江ノ電」  黒川 明

       2022年10月号掲載

  

絵になる電車、というのがある。車両や編成、路線の風景など、いくつか条件がある。江ノ電は2両と4両編成。沿線には紫陽花、コスモス、野の花など、脇役が季節を感じさせる。そして、海があり、山があり、かと思うと、商店街では路面電車となる。10キロメートルの短い鉄路は変化に富んでいるのだ。

今回は稲村ケ崎と七里ヶ浜の間で、ちょうど夕暮れの逆光の中に表れた車両を写真に撮ってアトリエで描いた。やはり、江ノ電は絵になる。