「陽あそぶ」

2018年5月号掲載 水彩31×41

 

 北鎌倉から梶原へ抜ける道がある。谷間の道である。その傍らを小川が流れている。その上流へと登ってゆく。

 突然、右側が開けて水田が現れる。山と家々に囲まれた、小さな谷戸の田圃だ。田起こし前なので、雑草が思い思いの花を咲かせている。その間を一筋の、わずかな水が流れている。

 ここに在るすべてに、四月の太陽が降り注いでいる。そのきらめきに、この小さな世界の大事さを思った。