「笛田風景」
2020年10月号掲載
水彩画 31×41cm
笛田には水田が残っている。以前、吉崎道治先生がここを描いた苅田の絵を拝見したことがある。明るい中にもそこが米を作る現場であるという重みを感じさせる作品で感動した。
何時か描きたいと思いながら描けなかった。だが、いつまでもあるとはかぎらない。まだ、稲穂が垂れるというところまで熟してはいないが描くことにした。
深みや重みが出ないのは仕方がない。結局、絵は人間である。その違いは人間の違いである。描き上げてしばらく反省して、また先生の絵に会いたくなった。