鎌倉朝日連載「スケッチ日和」
「谷戸の池」 水彩 46×61㎝
「谷戸の池」 黒川 明
2026年3月号掲載
山崎に魯山人の窯跡がある。そこから15分ほど山道を行くと谷戸の池にたどり着く。少し手前に榛の木が高くそびえたっていた。立派な立ち姿だ。水辺を好むらしい。
池はその先にある。小さな池である。絵にするのはなかなか難しい。池の大きさは手ごろでよいのだが、主役を張るようなものが、無い。
あの立派な榛の木を思った。あれなら大役をつとめてくれるだろう。構図が決まった。
ヒヨドリが鋭く鳴いて池を渡っていった。
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