鎌倉朝日連載「スケッチ日和」
「腰越白雨」 水彩 24×33cm
「腰越白雨」 黒川 明
2026年6月号掲載
江ノ電は鎌倉と藤沢を結ぶ10キロほどの鉄道だ。その短い中で鉄橋、トンネル、海岸線と変化に富んでいる。とくにここ腰越では路面電車のように走る。正式には「併用軌道」と呼ぶのだそうだが、私には路面電車である。
チンチンと警報機の音に送られて、龍口寺前のS字カーブを抜けていく姿は健気。そして腰越の電車通へと突入する。この道が狭い。その狭さが絵になる。
夕立ちが路面を濡らした。そこに形から解放された色が躍っていた。
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